ドイツには、「芸術の街」と呼ばれる都市がいくつもあります。
その中でも、私が以前から印象に残っていたのがドレスデンです。
第二次世界大戦による破壊から復興を遂げた街として知られ、美しい歌劇場やクリスマス菓子のシュトレンなど、芸術や食文化の豊かな街というイメージを持っていました。
ところが、この一年ほどJETROの記事を読んでいると、「ドレスデン」という地名が、まったく別の文脈で何度も登場することに気づきました。
その文脈とは、半導体です。
ドレスデンを中心とするザクセン州は古くから工業が盛んで、現在では「Silicon Saxony(シリコン・ザクソニー)」と呼ばれる、欧州最大級の半導体集積地となっています。
記事を読んでいくと、
- 世界の半導体企業が集まる国際イベントの開催
- 日本企業と欧州企業との連携促進イベントの開催
- ドイツ半導体大手インフィニオンの新工場開所
など、ドレスデンを舞台にした記事が次々と掲載されていました。
日本との関わりで言うと、JETROが日本のエコシステムを紹介したり、日独関係者の交流会や、日本企業の技術課題を出発点として欧州企業との協業を探るイベントも開かれています。
私が印象に残ったのは、工場の建設だけではありませんでした。
JETROの記事では、企業だけでなく、大学や研究機関、産業団体などが連携する取り組みも数多く紹介されています。
ドレスデンは、半導体を「つくる街」であると同時に、人や企業を「つなぐ街」でもあるのかもしれません。
ちなみに、「半導体」はドイツ語で Halbleiter。
男性名詞なので、定冠詞を付けると der Halbleiter になります。
ドレスデンという街は、私の中の印象ではずっと「芸術の街」でした。
でも、JETROの記事を読んでいくうちに、日本とも深く関わる半導体ネットワークの拠点という、新しい一面が見えてきました。
これからドレスデンでどんな動きが生まれていくのか。
JETROの記事を読んで、引き続き追いかけてみようと思います。
参考資料
