クラシック音楽の名門レーベル、ドイツ・グラモフォンの音楽配信サービス「STAGE+」を利用しています。
最新のコンサートから歴史的な名演奏まで楽しめる、とても充実したサービスです。
私自身、クラシックは好きですが、以前はYouTubeで公式配信されている演奏を時々聴く程度でした。
それでも、わざわざ課金してSTAGE+に加入した理由は、少し変わっています。
カラヤンでも、名盤でもありません。
私が見たかったのは、カラヤン時代のベルリン・フィルで演奏していたヴィオラ奏者、ディートリヒ・ゲルハルト氏でした。
というのも、この方が亡くなった祖父によく似ているのです。
祖父の家系は昔から彫りの深い顔立ちが多く、「もしかして遠い昔に外国とのつながりでも……?」と思い、一度戸籍まで調べたことがあります。
結果は、少なくとも明治時代までさかのぼる限り、ごく普通の日本人でした。どうやら、そういう顔立ちの一族だったようです。ちなみに、その顔立ちは私には受け継がれませんでした。
私は祖父とあまり話すことのないまま別れてしまいました。
祖父が亡くなったあと、祖父の書き残した文章を読む機会があり、、自分の祖父のことながら、「こんなに立派な人だったんだな」と思うことが増えていました。
そんなとき、偶然観たカラヤン指揮、ベルリン・フィルの映像の中に、祖父によく似たゲルハルト氏を見つけたのです。
しかも、ゲルハルト氏は1928年生まれ。祖父とほぼ同じ時代を生きた人でした。
気になった私は、その姿をもっと見たくてSTAGE+に加入しました。
多分、ドイツ・グラモフォンも、「祖父に似たヴィオラ奏者を見たい」という理由で加入する人は想定していなかったでしょう。
祖父がこの様子を見たら、「何をやってるんだ、お前は」と苦笑いしていたかもしれません。
最初は、祖父に似たゲルハルト氏をしげしげと眺めていました。
そして、眺めているうちに、「激似ではないな」と思うようになりました。
そのうちベルリン・フィルの演奏そのものに魅了され、気づけばドイツ語まで学び直し、こうしてブログを書くようになりました。
祖父に似た一人のヴィオラ奏者との出会いが、ベルリン・フィル、ドイツ語、そしてこのブログへとつながるとは、あの頃は想像もしていませんでした。
ありがとう、おじいちゃん。
参考資料
- ディーター・ブルーム 写真 ほか『ザ・オーケストラ : 帝王カラヤンとベルリン・フィルの全貌』,インターフェース,1984.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12433920 (参照 2026-07-21)

